a,e

A31で先に言いましたが、今年もよろしくですの～♪
問題解説そのものは常体文にて、御無礼をお許し下さいですの。

ａ 〇 強膜炎の2大原因の1つ（もう1つはANCA関連血管炎）。
ｂ × 網膜炎は合併しない。
ｃ × ステロイド緑内障は別として、関節リウマチ自体は緑内障を合併しない。
ｄ × 眼球突出はきたさない。
ｅ 〇 前部ぶどう膜炎として発症する。特に小児関節リウマチでの合併が
　　 問題である。

正解：ａ、ｅ

aとe

11月ごろの実習の時に調べたことあるから分かったけど、そうじゃなければたぶん間違えた。病態から説明できる人いたら教えてほしい。

a,eを選んだ方はどこで知識を会得したのでしょうか？私が学んだ教材には載っていませんでした。

a, e です。この問題は難しいと思います。専門医試験レベルです。ただ、他の選択肢が除外的ですので、正答率は高いかもしれません。

a. 〇　これはさすがに国試レベルでも有名です。
　最近コントロール不良のRA患者さんで発症してしまいました。。
b. ×　除外選択肢として、×。ただ、正確には△です。ごく稀ですがあります。
c. ×　関係ないです。上述されている通り、ステロイドの副作用として重要。
d. ×　意味不明です。まず除外。
e. 〇　膠原病領域では、ベーチェット病、強直性脊椎炎などの疾患で
　　　 よく見られます。国試ではこちらを聞く方が良問と言えます。
　　　 関節リウマチという非常にポピュラーな疾患でぶどう膜炎を診ることは、
　　　 決して多くないですが、〇です。

病態について質問がありました。
強膜炎も、虹彩毛様体炎（前部ぶどう膜炎）も、血管炎としてとらえてください。関節リウマチは、関節だけでなくリウマチ性血管炎（Rheumatoid vasculitis）を来たしうり、その症状の中に眼病変として強膜炎、ぶどう膜炎があります。（ごくまれに網膜も報告はあります。）強膜炎が多いですが、5％ほどにぶどう膜炎も来たします。実際の病理として、血管閉塞、細胞浸潤、およびフィブリノイド壊死が見られることがあるようです。 病態としては、免疫複合体の沈着、マクロファージおよび好中球によるコラゲナーゼ（MMPなど）の分泌、サイトカイン産生、補体活性化により血管炎を来たすと考えられ、これらは、他のリウマチ性血管炎と同様の病理像と考えられています。ちなみに、私結構沢山のRA患者さんを診ていますが、つい最近、初診の方でぶどう膜炎来たした症例を初めて診ました。決して頻度は高くなく、良問とは言えないかもしれません。

参考文献
・Nat Rev Rheumatol. 2014 Feb;10(2):108-16.
・https://www.aao.org/eyenet/article/ocular-involvement-in-rheumatoid-arthritis　など
出先のため、教科書確認してませんが、日本語文献もいくつかありました。