【解説】
アプローチ　
①52歳の女性
②3日前からの耳鳴り、頭痛あり
③昨日から両眼とも見えにくくなった
④視力は右 0.02 (0.05 × +2.5 D)，左 0.02 (0.06 × +1.75 D)
⑤眼圧は右12 mmHg，左13 mmHg
⑥眼底所見は左右同様
画像診断　別冊No. 8Aの右眼眼底写真では、アーケード血管内を中心とした
　　　　　網膜色調変化の散在がみられる。視神経乳頭も発赤しているように
　　　　　見える。別冊No. 8Bのフルオレセイン蛍光眼底造影写真では、
　　　　　眼底後極部に点状/斑状の蛍光色素漏出が多発し、耳側には半円
　　　　　（左端が写真で切れている）型に蛍光色素がうっすらと貯留して
　　　　　いるのがみられる。別冊No. 8Cの黄斑部光干渉断層計 像
　　　　　では、内部にうっすらとした隔壁形成を伴った胞状の漿液性
　　　　　網膜剥離が多発している。適切な撮影条件ではないのでわかり
　　　　　にくいが、脈絡膜も肥厚している。
診断名　Vogt-小柳-原田病

ａ × Behçet病でみられる所見である。
ｂ 〇 単核球の増加がみられる。
ｃ × 遅延型アレルギー検査である。
ｄ × サルコイドーシスでの陰性化が特徴である。
ｅ × サルコイドーシスで両側肺門部リンパ節腫大をみる。

正解：ｂ