d

臨床的な良問ですね。
a × 単剤ではほとんど低血糖を起こしません。
b △ こちらも単剤では低血糖の報告はほとんどありません。
c △ bと同様です
d ◯ SU薬の過量服薬で大変な目にあった人も少なからずいるのではないでしょうか。膵島β細胞に直接作用するため、低血糖を強く引き起こします。実臨床ではほとんど使用しませんが、インスリンが使用できず、GLP-1阻害薬などの自己注射ができない人で腎機能障害がある人に他の薬剤(DPP-4iなど)とごく少量併用することもあります。基本的には糖尿病内科の医師が処方する薬剤、と認識していれば良いと思います。
e △ bcと同様です。実臨床ではあまり出番はありません。ないよりマシくらいの感覚です。

Dですぬ

dだろうね

dだとおもうけど、むずかちい…

分からないPUI PUI

こんなの分からなくても大丈夫 PUI PUI

dは知っててほしい

これはできてほしい

せっかくなので……
基本的に、糖尿病は健康な若者の場合、合併症の発生と進行を抑えるため（治療強化が困難な場合を除き）できるだけHbA1c7.0％未満を目指します。
ですが、高齢の患者さんの場合、それぞれの状況にあった治療目標の決定が必要になります。

「高齢者　糖尿病」あたりで検索すると、「高齢者血糖コントロール目標」というのが出てきます。オレンジや黄色ベースの表になっているものです。
認知症の程度やADLの低下具合によって、主に低血糖の予防のため、血糖コントロールをゆるめていくことが必要という趣旨で作られたもので、基本的にこれに習ってそれぞれの目標HbA1cを決めています。
そこに、低血糖をきたしやすい薬剤を使っている患者という横軸があると思います。薬剤の危険度によって、さらにHbA1cの上限をあげたり、下限を決めたりして低血糖を防ぐのです。

この低血糖をきたしやすい薬剤のところを見ていただくと、かっこ内に
・インスリン
・SU薬
・グリニド薬
とあると思います。
この３つが低血糖リスクの高い代表的な糖尿病薬なので、よかったら覚える際に参考にしてください。
なお、グリニド薬はSU薬の効果時間が短いバージョンと思ってもらって大丈夫です。