Cでしょう。
右側の中脳の大脳脚に病変があり、左片麻痺と右動眼神経麻痺をきたしたものと思われます。いわゆるWeber症候群だと思います。実際はまれな疾患なんですけどね。

間違えた。「左側の中脳の大脳脚に病変があり、右片麻痺と左動眼神経麻痺をきたした」

c 左動眼神経麻痺ー

c
動眼神経麻痺

【解説】アプローチ　
①56歳の男性
②今朝起床時からの複視と右上下肢脱力感と麻痺
③左眼瞼は下垂し、正面視で左眼はわずかに外転位
④瞳孔径は右2.5 mm、左4.0 mm
⑤右眼の対光反射は直接、間接とも正常、左眼の直接対光反射は消失
⑥右方視時に左右に分離する複視を認めるが、左方視で複視は生じない
⑦右上肢Barré徴候陽性

診断名　Weber症候群（左動眼神経完全麻痺と右半側不全麻痺）
　　　　
Weber症候群は大脳脚と動眼神経線維束を含んだ、赤核より腹側の中脳部の病変で生じる。

正解：ｃ

補足しますと、動眼神経は完全麻痺の設定ですので左間接対光反射も消失しているはずです。正面視での左外転位もわずかでは済まないでしょう。このあたりもブラッシュアップの不備と思われます。