答えはdでしょう。でもさ、大腿骨転子下骨折って大腿骨近位部骨折に含まれるから、仮にeが答えならdも正解になるのでは?いや私の知らんうちに用語の定義が変わった可能性はあるが…。ただまあ転子下骨折ではないから…。

■iCrip管理委員会■
dがやや多いですが、d、eで大きく割れているようです。

d: 左側と比較すると，X線写真では右大腿骨頚部がやや短縮して見えます．骨折線ははっきりしませんが，CTをとれば骨折と診断できそうです．
したがって，右大腿骨頚部骨折が疑われるので，dの大腿骨近位部骨折としました．
近位部骨折という用語は非常に紛らわしいと思います．

ｃ
あきらかに脱臼しているように見えるのですが・・・

骨折線がわからずcの脱臼にしてしまった
病歴症状からdの不全骨折のようですね

同じく骨折線を見つけられませんでしたが右大腿骨頸部短縮からdにしました
念のため持って行った定規が役に立った……かも？

骨折線がまったく見えなかった…

骨折線が見えずにeを切り、cとdで悩み、dと答えました。

cを切った理由としては、
・転子部の見た目（角度）が左右で同じに見える気がする
・74歳女性が転んだら、脱臼する前に折れるだろうという推定
・脱臼したら神経障害を起こしそう
です。今回、割れ問が多い気がします。

d 明らかに折れてます。eは場所が違います。
左右差で見る癖が大事です。

ｄ大腿骨頸部内側骨折（骨頭下骨折）ですね