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第119回 国試速報掲示板
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A問題
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119A-9
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返信先: 119A-9
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正解は d. 再脱臼は若年者で生じやすい です。 若年者の肩関節は柔軟であり、脱臼後に関節が不安定な状態が続きやすいため、再脱臼のリスクが高くなるからです。 a. 横隔神経麻痺の合併が多い。 肩関節脱臼が横隔神経麻痺を引き起こすことはあまり一般的ではありません。横隔神経麻痺は、主に頸部の外傷や手術によって発生します。 b. 肩関節周囲炎の原因となる。 肩関節脱臼が直接的に肩関節周囲炎(五十肩)の原因となることは少ないですが、脱臼後の関節の不安定性や可動域制限が、二次的に肩関節周囲炎を引き起こす可能性があります。特に、脱臼後に適切なリハビリテーションが行われない場合、関節の可動域が制限され、肩関節周囲炎のリスクが高まることがあります。 c. 後方に脱臼することが多い。 肩関節脱臼の多くは前方に発生します。後方脱臼は比較的稀であり、特定の状況や外的な力が加わった場合に発生することがあります。 d. 再脱臼は若年者で生じやすい。 特に10代で初回脱臼を経験した場合、再脱臼のリスクが高まります。初回脱臼時に関節唇や関節包が損傷すると、上腕骨頭が抜けやすくなり、反復性肩関節脱臼に移行する可能性があります。10代で初回脱臼を生じた人のうち、2年以内に再脱臼した人は86.7%と報告されています。  e. 肩関節内転位で脱臼することが多い。 肩関節脱臼は、腕を外転(横に広げる)・外旋(外側に回す)させた状態で強い外的な力が加わると、上腕骨頭が前方に外れやすくなります。内転位(腕を体側に引き寄せる状態)での脱臼は一般的ではありません。
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