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第119回 国試速報掲示板
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A問題
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119A-8
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尿路結石症の予防に関する正しいのは、e. 1日尿量が2,000mL以上となるように水分摂取が推奨されるです。 尿路結石症の予防には十分な水分摂取が重要です。1日2,000mL以上の水分を摂取することで尿の量を増やし、結石の形成を予防します。 a. 低カルシウム食が推奨される。 カルシウム摂取が不足すると、腸内でシュウ酸と結びつき、尿中のシュウ酸量が増加します。これにより、シュウ酸カルシウム結石のリスクが高まる可能性があります。したがって、適度なカルシウム摂取が推奨されます。 b. 予防法は結石成分によらず同じである。 尿路結石の予防法は、結石の成分によって異なります。例えば、シュウ酸カルシウム結石の場合、シュウ酸を多く含む食品の摂取を控えることが有効です。一方、尿酸結石の場合は、プリン体を多く含む食品の摂取を控えることが推奨されます。 c. 野菜と果実の摂取量を制限することが推奨される。 野菜や果実は、尿路結石の予防に役立つ栄養素を多く含んでいます。特に、クエン酸は尿の酸性度を抑え、結石の形成を防ぐ効果が期待できます。したがって、適度な摂取が推奨されます。 d. 食事によるナトリウム摂取量を制限する必要はない。 ナトリウム(塩分)の摂取過多は、尿中のカルシウム排泄量を増加させ、カルシウム結石のリスクを高める可能性があります。そのため、ナトリウムの摂取量を制限することが推奨されます。 e. 1日尿量が2,000mL以上となるように水分摂取が推奨される。 十分な水分摂取は、尿を希釈し、結石の形成を防ぐために重要です。1日2,000mL以上の水分摂取が推奨されています。ただし、個人の体調や状況に応じて調整が必要です。 ここで、選択肢dについて、なぜナトリウムとカルシウムが関係あるのか、疑問に思うかもしれません。 もう少し生理学的に深掘りしてみましょう。 腎臓では、血液中のナトリウムとカルシウムを調整するために、尿細管で再吸収が行われます。尿細管には「ナトリウム-カルシウム交換ポンプ」という仕組みがあり、ここでナトリウムとカルシウムがやり取りされます。この交換ポンプでは、ナトリウムが尿細管から血液に再吸収される際に、カルシウムも逆に血液から尿細管に排泄される仕組みがあります。 食事で塩分(ナトリウム)を過剰に摂取すると、腎臓はナトリウムの濃度を下げようと、尿中にナトリウムを排出しようとします。しかし、ナトリウムが多すぎると、この再吸収が強く働きすぎて、ナトリウムと同じくカルシウムの再吸収も阻害されます。そのため、カルシウムが血液中から尿中に排泄されやすくなります。これにより、尿中のカルシウム濃度が上昇します。 尿中のカルシウム濃度が高くなると、尿中の他の成分(例えばシュウ酸)と結びついてカルシウム結石を形成しやすくなります。尿中にカルシウムが過剰に存在すると、これらが結晶となり、最終的に結石が形成されるリスクが高くなるのです。 選択肢eについても、飲料でなく尿量になっていることに引っ掛かるかもしれません。 目的と手段を考えてみましょう。結石予防の目的は、尿量が2リットル以上になることです。そのために、飲料として摂取する水分が2リットルになることが目安とされています。 具体的には、水分摂取量を増やすことによって、尿量が増え、その結果として尿中の成分が希釈され、結石のリスクが減少するということです。 飲料が2リットルという目安は、その水分摂取によって尿量を2リットル以上に保つためです。つまり、実際に摂取する飲料の量(例えば水やお茶)が2リットル程度であれば、それが体内で適切に処理されて、尿として2リットル以上が排出されることが期待されます。
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