返信先: 118B-34

TOP 第118回 国試速報掲示板 B問題 118B-34 返信先: 118B-34

作成者 返信
ひしみらくる # Posted on 2024年2月3日 at 17:32 修正  削除

【解説】アプローチ 
①72歳の女性
②頭痛および眼痛
③昨夜から右眼の痛みとともに頭痛が出現し増悪
④視力は右眼0.05 (矯正不能)、左眼1.0
⑤右眼の瞳孔径は4 mmで直接対光反射は消失
⑥閉瞼させて指で触れると、左眼球が弾性軟、右眼球が明らかに硬い→言い換えると、触診法による眼圧測定で右眼の高眼圧が示唆されるということである。

画像診断 別冊No. 3の右眼の細隙灯顕微鏡写真では、特に上側の虹彩が凸状を呈している(虹彩に当たっている細隙光が円弧状になっているのでそれとわかる)ため、瞳孔領の前房深度が比較的深いのに対して中間部および周辺部の前房は浅くなっている。軽度の毛様充血もみられる。

診断名 右原発閉塞隅角症

a × 放置すれば閉塞隅角が器質化し、慢性閉塞隅角緑内障に至る可能性が高い。
b × 無効である。
c 〇 縮瞳薬による虹彩の平坦化、瞳孔ブロックの解除を図る(高張浸透圧薬の点滴静注も併せて行う)。
d × 眼球マッサージは、網膜中心動脈閉塞症に対する初期対応である。
e × 通常の原発閉塞隅角症には無効である。

正解:c