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TOP 第117回 国試速報掲示板 A問題 117A-21 返信先: 117A-21

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神代あすか17歳 # Posted on 2023年2月4日 at 15:45 修正  削除

【解説】
アプローチ
①22歳の男性
②左眼の眼痛と視力低下
③1週間前からソフトコンタクトレンズの装用を再開した。
④2日前から左眼が充血、次第に眼痛が増強した。
⑤左眼視力は手動弁(+)
画像診断 別冊No. 4の前眼部写真では、球結膜の充血、
中央やや耳側の約3 mm径の分泌物を伴った
角膜潰瘍(角膜実質もわずかに腫脹している)、
および前房蓄膿がみられる。
診断名 ソフトコンタクトレンズ関連感染性角膜炎
主要原因の1つは細菌性角膜炎で起炎菌は緑膿菌が圧倒的に多い。
もう1つは(出題基準対象外だが)アカントアメーバ角膜炎である。

a × 特徴的なのはシールド潰瘍だが、
病変部と接触するべき角膜が被覆されるため、
コンタクトレンズ関連で発症するとは考えられない。
b × 発症機転はコンタクトレンズ装用とは無関係。
フルオレセイン染色によるterminal bulbの根拠が示されていない。
c 〇
d × 前房蓄膿を伴う角膜潰瘍はそれ自体では生じない。
e × いわゆるSTDだが、その根拠は設問文に示されていない。
前房蓄膿を伴う角膜潰瘍はそれ自体では生じない。

正解:c

付記:新型コロナでリモートワークとなったくだりは本問の診断に
何の影響も及ぼさない余計な文章。「数年前より2週間使い捨て
コンタクトレンズを常用していた。」と記載すれば済むのである。