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第116回 国試速報掲示板
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D問題
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116D-26
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返信先: 116D-26
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【解説】 アプローチ ①39歳の男性 ②長時間のトラック運転中に、センターラインが二重に見えることがある ③視力は両眼ともに1.2 ④前眼部、眼底に異常を認めない ⑤遮閉試験の結果は左右同様 画像診断 別冊No. 4の遮閉試験を解説する。1の両眼開放ペンライト固視では 両眼とも角膜反射が瞳孔中央に位置しているため、第1眼位は正位で ある。この時点では正位、斜位、あるいは間欠性斜視のいずれかが 考えられる。2で右眼に遮閉板(余談だが最近は検者からみて眼の 位置がわかる半透明の遮閉板があり、便利である)を当て遮閉した 後に、3で遮閉板を外して直後では右角膜反射は瞳孔の鼻側に 位置しており、それからすばやく右眼が内転する。この結果から、 外斜位、あるいは間欠性外斜視が考えられる。さらに、第1眼位が 正位であり、かつ左眼遮閉でも同様な結果が得られたことから、 外眼筋麻痺などによる非共同斜視(注視方向によって斜視角が 変化する型)は否定できる。以上より診断は外斜位、あるいは 間欠性外斜視のいずれかであるが、アプローチ②からは両眼視での 眼位ずれ(つまり斜視)が時々生じている可能性が極めて高い。 診断名 間欠性外斜視 a × 遠視に起因するのは調節性内斜視である。 b × 麻痺性斜視は否定されるので、頭蓋内病変による動眼神経麻痺は 考えられない。 c × bを参照。 d 〇 e × 外向きの眼位ずれである。 正解:d
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