MEC国試速報掲示板
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第115回 国試速報掲示板
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A問題
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115A-70
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返信先: 115A-70
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緑内障の領域では、出題頻度が最も高いのが血管新生緑内障です。 原因は、血管新生緑内障が極めて重症で難治性であること、 治療管理にGolden standardが存在しないために 原発開放隅角緑内障が臨床問題として出題されにくいことにあるからです。 診断は虹彩および/もしくは隅角の新生血管で、どちらの組織も正常者では 血管は観察されません(実際には隅角で正常血管は観察されうるのですが それは国試レベルを超えた問題)。なので本問のように虹彩に血管が観察されれば 高眼圧であろうとなかろうと、血管新生緑内障の診断が確定します。 血管新生緑内障の出題意図は基本、原因疾患の理解です。 上述したように、血管新生緑内障は、糖尿病網膜症、網膜中心静脈閉塞症、 および慢性内頚動脈閉塞/狭窄が3大原因です。既出問題では 網膜中心静脈閉塞症を問うのがほとんどでしたので、残る2つが正解選択肢 となったことに戸惑われた受験生も多かったのではないかと思います。 繰り返しますが、血管新生緑内障は3大原因とセットで覚えていただければと 思います。
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