MEC国試速報掲示板
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第114回 国試速報掲示板
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A問題
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114A-54
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返信先: 114A-54
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【解説】アプローチ ①22歳の男性 ②1年前からの視力低下、昼盲 ③幼少期からのアトピー性皮膚炎 ④15歳から眼瞼、結膜の掻痒感でステロイド点眼使用 ⑤掻痒感が消失しないと眼を叩打 ⑥右眼の前部硝子体に色素散布を認める 画像診断 別図24の前眼部写真では中央に前嚢下白内障がみられる 診断名 アトピー性白内障 キーワードで重要なのは⑤と⑥で、網膜裂孔(もしくは裂孔原性 網膜剥離)によって、網膜色素上皮が前部硝子体に散布された可能性を 強く疑わせる。 a × b × 白内障が顕著で、眼底の評価が困難な場合は緊急性はありえる。 c × 合併しうるが、緊急性はない。 d 〇 e × 網膜剥離を増悪させる要因として、あってもおかしくはない。 正解:d ツッコミどころの多い問題です。まず主訴ですが、「昼盲」という言葉は通常、網膜視細胞などの障害による光感受性の変化(典型的には白子眼底)によるものです。白内障の場合は「羞明」と表現するのが一般的です。前眼部写真も、もし嚢下白内障を強調するならば、もう少し太いスリット光で提示すべきです。そして極めつけは、前部硝子体の色素散布から網膜裂孔/裂孔原性網膜剥離の可能性を考えさせるのは、正直、受験生には酷なレベルだと思います。要約すると、出題者の独善ぶりが目に余る問題です。
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