写真No. 25Aでは前房蓄膿がみられますが、
先に出題された細菌性眼内炎のそれとは異なってきれいな二ボーを形成しており
「さらさらした」前房蓄膿を思わせます。
写真No. 25Bのカラー眼底写真では網膜出血の散在、
写真No. 25Cの蛍光眼底造影写真では網膜毛細血管からの「シダ状蛍光漏出」
がみられます。よって最も考えられるのはBehçet病です。

× a 原田病で感音性難聴がみられます。
○ b 皮膚症状の定番。カミソリ負けなども。
× c 硝子体混濁や網膜下腫瘤の記載がなく悪性リンパ腫は否定的。
× d サルコイドーシスは前房蓄膿を呈しません。
○ e 健常群に比べて患者群で有意にHLA-B51の保有率が高いです。

正解． b, e