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TOP 第111回 国試速報掲示板 I問題 111I-50 返信先: 111I-50

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神代あすか # Posted on 2017年2月13日 at 20:13 修正  削除

結論から申し上げますと、
いの一番に疑うべきはサルコイドーシスです。
写真No.8にみられるのは豚脂様角膜後面沈着物です。
これは他の肉芽腫性ぶどう膜炎にもみられますが
サルコイドーシスのそれは肉厚(まさにラードのような)でかつ
大小不動であることです(ヘルペス性虹彩毛様体炎の場合は
同型の規則的配列をしめす角膜後面沈着物)。
加えて眼底には特徴的な雪玉様硝子体混濁がみられます。
選択肢はいずれもぶどう膜炎の診断には行なわれうる検査なのですが、
サルコイドーシス診断(指定難病の見地から)の早道は
皮膚病変を生検してサルコイド結節を発見することにあります。

○ a
× b 原田病では重要ですが、同疾患は両眼底の漿液性網膜剥離が主体で
   前眼部炎症は顕著ではないのが一般的です。
× c 前房水の検査は重要ですが、基本はPCRでウイルス(ヘルペス、サイトメガロ)を
   同定するのが主な目的です。
× d ぶどう膜炎では嚢胞様黄斑浮腫を合併することがありますが、原因疾患に
   特異的というわけではありません。
× e 衛星病巣を伴った網膜滲出病変の記載がなく、眼トキソプラズマ症の可能性は
   極めて低いと考えられます。

正解. a