返信先: 111A-24

TOP 第111回 国試速報掲示板 A問題 111A-24 返信先: 111A-24

作成者 返信
神代あすか # Posted on 2017年2月11日 at 16:59 修正  削除

結論から言いますと、
診断は左加齢黄斑変性(AMD)で、
抗VEGF薬硝子体内注射の適応と考えられます。
カラー眼底写真では中心窩を含めて4乳頭径大の
出血および滲出斑を伴った円盤状病変がみられます。
光干渉断層計(OCT)では、中心窩領域に網膜浮腫はあります。
AMDの基本病理は脈絡膜新生血管による網膜色素上皮(OCTでは
一番下の太い白線で示されます)剥離なのですが
OCT上でははっきりしません。が、よくみると中央の影になっているところで
わずかに白線が感覚網膜側に浮いているのがみられます。
少なくとも糖尿病黄斑浮腫(回答bが適応となりうる)との鑑別が必要なので、
典型的に色素上皮剥離のある部分を提示するか
インドシアニングリーン蛍光眼底造影検査写真を提示する配慮は
必要だったかもしれません。

正解. c