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第110回 国試速報掲示板
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D問題
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110D-37
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返信先: 110D-37
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高眼圧であり、著明な陥凹拡大(陥凹乳頭比は0.90~0.95)、 乳頭辺縁部(リム)のノッチングがみられます。 写真では見にくいですが網膜神経線維層欠損(右眼は上耳側、左眼は上耳側 および下耳側)があり、Goldmann視野の障害とも一致しています。 前房および隅角に異常の記載がないため、 狭義の原発開放隅角緑内障と診断されます。 緑内障の唯一の治療エビデンスは眼圧下降であるので、 眼圧下降点眼薬を選択することになります。 縮瞳薬(ピロカルピン)は眼圧下降作用は弱く、 長期投与による副作用(虹彩後癒着)が問題になり、実用的ではありません。 β遮断薬は眼圧下降効果は強いですが、問題の症例では喘息+のため、 禁忌薬とみてよいでしょう。 したがって初回単剤治療としては 眼圧下降効果が(ウノプロストンを除いて)最も強く、 かつ全身副作用の懸念が最も低いプロスタグランジン関連点眼薬が 最適であることになります。 正答.e
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