返信先: 109F-21

TOP 第109回 国試速報掲示板 F問題 109F-21 返信先: 109F-21

作成者 返信
現役T # Posted on 2015年2月9日 at 01:42 修正  削除

これは、おそらくaでしょう。
上にも出ていますが、「まず確認すること」という意味の中には、問診やら視覚的な情報やらも含まれる訳です。そこにおいて、包丁で切った時に、「何かで汚れていただろうか」などと聴取することも異物の確認に入ると言えますし、創を見て汚れていないか、汚染されていないかなどを視覚的に確認することは、感染性の物質や細菌量の評価・洗浄の必要性を考える上で大前提となります。創とは、基本的には皮膚という生体のバリアを失い、感染のリスクが大きい状態です。また、過去問の観点からして、これはデブリの必要性をいつも通り、強調したい問題なのではないかとも考えられますし、動脈損傷を確認するために行う生食での洗浄も、そもそもの目的としては異物の除去があるのだと、こう考えられます。
問題はdですが、これは出血量を考えても、滴る程度のスピードであり、すぐさまショックに至らしめるような出血ではないとの示唆があります。この問題においては、もし処置を設問として聞いており、止血という選択肢があるならば、優先度は少し高くなりますが、動脈が切れているのか?静脈なのか??など、今後の整復に必要な情報の優先度はこの状況では、やや劣ります。
また、「なによりも動脈を優先」との予備校の先生の意見に関しては、出血が高度に進行し、バイタルに変化をもたらすような状態においてであると考えます。
そのほか、指の先が壊死するのではとの指摘もありますが、指はわりと長い時間、粗血状態でも壊死しませんので、完全に切断されても冷蔵して、一緒に救急外来に連れていくべきなのであります。