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TOP 第109回 国試速報掲示板 A問題 109A-4 返信先: 109A-4

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shinshin # Posted on 2015年2月7日 at 19:30 修正  削除

*PCP病原体は、原虫に類似の形態をとることや抗真菌薬は効果が無く、抗菌剤や抗寄生虫薬が有効であったことから、当初、「原虫」に分類されていました。しかし、β-D-グルカンが細胞壁に存在することや、リボゾーマルRNA配列の解析結果などから、遺伝学的に子嚢菌や担子菌に近い「真菌」へと分類が変更されました。http://kishosenka.jp/medical/pcp_h/about_002.html
真菌ですが、まずはST合剤(バクタ)の投与なので、抗菌薬投与。
いやらしいひっかけですね。

ABPAはステロイドで○と思われます。

*ABPA=ステロイド+抗真菌剤
●ABPAの治療はステロイドを優先すべきか、抗真菌薬を併用すべきか?
 かつてABPAの約半数がステロイド依存性の喘息となり、非常に問題となった。そのため、ABPA-Sという概念を提唱して早期から治療を導入すべきだとのPattersonの意見が注目されたのである。このABPAの治療の最大の目標はアレルギーの軽減と肺の構造変化(線維化など)をくいとめることにある。
 現在のエビデンスとしては、病期IあるいはIIIのような急性期の病態にある場合はプレドニゾロン0.5 ~1.0 mg/kgで14日間の治療が推奨されている。病期IIあるいはVのような場合にはもはやステロイドは必要とされていない。もしステロイドの投与量が多く、副作用などが容認しがたい場合には、抗真菌薬の使用が推奨されている。注意したいのは、これはステロイド依存性のABPAにおいて有用性が認識されているということである。一般的にはイトラコナゾールかボリコナゾールを16週間使用する。再発例に関しては最初から抗真菌薬を使用してもよいという意見もある。
 抗真菌薬の位置づけはあくまでセカンドラインであり、ABPAそのものの治療というよりも、ステロイドの減量効果が主な役割と考えられている
http://pulmonary.exblog.jp/18624360/