尿タンパク定性と定量に解離が見られるので、BJPが尿中に出ていると考えられる。MMのBJ型では免疫グロブリンのL鎖であるBJPのみが異常に産生され、その他の正常グロブリン産生は抑制される。また、骨髄腫腎の原因となるアミロイドはBJPが変性したものであり、腎組織にアミロイドが見られるのも特徴的。さらにBJPは多くが尿中に漏れ出ていくため血清蛋白量はそれほど増加しない。以上から骨髄腫腎であると思われる。